1997年夏の旅
8/14
出発-瀬戸中央道-徳島-小松島-(フェリー)−和歌山-御坊
8/15
日ノ御碕-田辺-龍神温泉-高野山-明日香村高松塚古墳-橿原市
8/16
法隆寺(9:50)−帰着(17:15)

走行距離1135Km

 この初めての旅は、旅立ちの前に思い出がある。14日の目覚めの前に、死んだ祖母が夢に出てきたのだった。いっしょに風呂に入り背中を
洗ってくれているのだった。これは夢だと気づいた時、祖母のさまざまな思い出がよみがえり、思わず涙が流れた。目覚めて盆の入りに気づい
た。

 前の晩に二泊分のホテルに予約の電話を入れ、初めての旅に緊張、興奮していたのかもしれない。

8月14日(木)
 9時に出発。初めて瀬戸中央道を渡り、四国へ。与島PAで休憩。四
国道で気が迷い、高松へ行ったり、また四国道に乗ったりして、新宮
ICで降りる。

 夏の水の匂い、緑の匂いのあふれる四国山中の細い道を走る。美
馬から高速に入り徳島へ。

 阿波踊りの最中のためか、徳島市内は渋滞。
 この日、20Km/lの燃費を記録。
 小松島から南海フェリーにのるが、ほんの30秒の差で「予約されて
ますか?」「いいえ」「次の便を待ってください」

 2時間待つことに。小松島港の周辺って、ほとんど何もない。パイプ
吹かしたり本読んだりして過ごす。
 フェリーの中で見た夕陽は、みるみる暮れていく。18時発。船内で弁
当を買い夕食。

 大きな犬を連れて旅する若い家族。暗い海上に大きくゆれる船体が
わかる。

 約2時間で和歌山港着。高速道で御坊へ。
 9時40分ホテル着。

8月15日(金)
 8時過ぎにはホテルを出て、日の岬に。ただ見るだけ。潮岬に向かう。
 お盆のせいか渋滞しているので、田辺から龍神村へ向かうことにする。川沿いの道に「梅酢を捨てるな」の立て看板が目に付く。梅を干して
いる家もたくさんある。途中のドライブインで目張り寿司を買って車で食べる。菜っぱの漬け物と酢飯のあんばいがとてもよい。
 11時過ぎに龍神温泉。曼陀羅美術館というのがあるので入ってみ
る。さまざまな曼陀羅が展示してある。龍神村との関係は「?」。

 龍神温泉に入る。白濁した湯。露天風呂に入っているうちに正午の
サイレン。そういえば終戦記念日だった。露天風呂から見える河原で
は家族連れがキャンプしている。
 12時45分頃護摩壇山スカイタワーで、昼食。紀伊半島の山の深さは、信州とはまた違い格別の趣がある。
 2時過ぎに高野山を通過。龍神高野スカイラインではさほどの車はなかったのに、高野山ではどの駐車場も満車。
 橋本へ抜け、明日香村に立ち寄る。

護摩壇山あたりからの眺め
明日香村
橿原のホテルから見る万葉の(?)月
 6時半前に橿原のホテルに投宿。耳成山、香具山、畝傍山の大和三山のほぼ真ん中にある。優雅な感じがする。
 炉端焼きの店にはいる。客でいっぱい。カウンターの中の店員同士の会話が優しい言葉で、万葉の雅さを思わせる。

8月16日(土)
 9時に出発。法隆寺に向かう。
 まずまずの参観者だが、全体に静寂な雰囲気が支配する。
 展示してある小さな仏像に一心に手を合わせる婦人がいた。私にと
っては歴史的美術品だが、彼女には信仰の対象である。目の覚める
思いがした。
 10時45分、法隆寺を発つ。法隆寺ICから高速道に。
 あとはひたすら高速道を走り、5時15分帰着。

 まるで「初めてのお使い」を成し遂げたような感じ・・・・(^ o^)

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