八幡社の脇道から下っていくと、そこは人の
住む区域になる。
それまで小さな植物にばかり奪われていた
目が、突然に鮮やかな紅葉の大木にさらされ
る。
線路脇の庭に、なぜか季節はずれの朝顔が
咲いている。
線路を越えると、小さな神社がある。大きな
公孫樹の古木があるだけである。
このあたりは私が「古草津」と呼ぶ寂しい活
気が、空気の中にしみている。
草津小旅行
1999年11月14日